水素の発生という実験は、誰もが学校でやっただろう。フラスコに亜鉛と硫酸を入れて、ボコボコと気体を発生させた、アレだ。僕は中学校2年生でやったあの実験で、化学の魅力に取り付かれた。以来化学の勉強を続け、大学でも化学を学び、大学院にまで進んだ。自分の人生を変えた元素、それが水素なんである。
水素の発生の実験は、実はかなり危険な実験であるらしい。うっかり教師が引火させてしまい、凄惨な爆発事故になったケースも少なくないんだとか。フラスコは割れると危険なガラス製だから、爆発で飛び散ったはずみで失明した生徒もいるんだそうだ。水素がそんな事故を招いたなんてニュースはほとんど聞かないが。
水素ロータリーエンジンを搭載したRX-8が試作されている。ロータリーエンジンはレシプロと違って、エンジン内のフリクションロスが低いから、この機構に最適なんだそうだ。ただしパワーはわずか100馬力。ノーマルロータリーより150馬力も落ちてしまう。とはいえ、水素なら環境に効果的だからいい。